bororoの天然石は、すべてGIA G.G*ホルダーのデザイナー赤地明子が世界中を旅し、ひとつひとつ厳選して買い付けたもの。コンセプトである「天然石の美しさをそのまま身につける」を実現するために欠かせないのが、甲州貴石彫刻に新風を吹き込む伝統工芸士・詫間宝石彫刻の高い技術。石の持つ個性を見極め、最大限に引き出す研磨作業は、熟練の職人のみが手がけることができるもの。デザイナーの自由な発想と職人技の共鳴から生まれた、アートピースのようなジュエリーは、地球からのギフトである天然石への敬意に満ちています。

*GIA G.G.(Graduate Gemologist:宝石学修了者):日本国内ならず世界中の鑑定・鑑別機関で鑑定士として活躍している人の多くが持つ称号。

ロンドン、パリで長年暮らしてきたデザイナーのJosé Luis BartoloméとAlbert Escribanoは地元の職人たちと共に伝統工芸の再発見に取り組むため、地元スペインに戻りHEREUを立ち上げました。
HEREUの製品はすべてスペイン製。伝統的な職人技をタイムレスで機能的なデザインへと落とし込むことで、地元に受け継がれてきた伝統を地域の遺産として世界へと発信しています。また地元スペインの環境保全や職人の労働環境に配慮したサスティナビリティなものづくりの姿勢も、高い評価を受けています。

テキスタイルデザインのバックグラウンドを持つフランス人のInès Bressandが、修士論文の研究のために訪れたヨーロッパやアフリカで出会ったのは、伝統的なカゴ編みの技法。大切に受け継がれてきた現地の手仕事に光を当てることで、素材となるエレファントグラスの原産地、ガーナの女性たちの労働環境が守られています。デザイナーの新しい視点と職人の技術が、一点一点表情の異なる美しいカゴバッグへと昇華、幸せな循環を生み出しています。

2021年にローンチした日本のブランド「kiuna（キウナ）」が発信するのは、「hum」の職人・森山朝貴と日本が誇るチェーンメーカーによる、マシンメイドと熟練工の技術が融合したジュエリー。角を１コマ１コマ研磨したり、オリジナルパーツと組み合わせたりと、機械と人の手の優れたところを融合することで、チェーンが主役の美しいジュエリーが誕生。一部のパーツには再生可能なリファインメタルを使用しており、最終的には展開するすべてのジュエリーをリファインメタルで制作予定。持続可能な生産背景を考慮した活動も注目されています。

イギリスの海沿いの街、ブライトンのスタジオで美しいパールジュエリーを制作する、長崎出身のデザイナーmariko tsuchiyama。大学卒業後、オートクチュールブランドとジュエリーブランド勤務を経た彼女は、手作業で唯一無二のジェエリーを生産したいという思いを募らせ、2016年に自身のブランドを立ち上げます。素材は主に、自然の色や形を持つナチュラルパール。自然体の個性から受けたインスピレーションをデザインに落とし込み、手作業で丁寧に作り上げられたジュエリーは生き生きとした感性を放ち、身につける人の美しさを引き出します。

「PALOROSA（パロロサ）」は、グアテマラシティと国の風景にインスパイアされたカゴバッグから始まったライフスタイルブランド。リサイクルプラスチックを原料に、グアテマラの職人たちが手仕事で編み込むバッグやバスケットは丈夫で美しく、世界各地で愛用されています。実用的なオブジェクトを再考し、再利用したいという思いから生まれたプロダクトが地元の職人たちの生活を支え、職人たちの高い技術がブランドのクオリティを支えているのです。