STYLE TALK: 09

My Rule forSUMMER STYLE

featuringYoko Uda

スタイルのある人に聞く3つのルール Vol.9

夏の着こなし、宇⽥陽⼦さんの場合。

STYLE TALK

2022.05.27

Photo: Mitsugu Uehara
Edit&Text: Naoko Monzen

あえて主役級のアイテムを合わせる

「潔くて、1着でさまになるような服が好きです。花も同じで、潔いアレンジが好きですね。花と着こなしに対して、自分のなかには共通する感覚があるのかもしれません。フラワーアレンジメントにはメインにサブ、葉物、小花を合わせていくというセオリーがありますが、私はメインとなる花同士を組み合わせるのが好き。今回も、発色のよいシャツとマルチカラーのパンツという“主役級”のアイテム2点を合わせました」

「このシャツとパンツは、どちらも発色のよさとなめらかな素材感が魅力。普段選ぶ服は、こういうカラフルなタイプかモノトーンかのどちらか。例えばこのパンツだったら、色のバランスを考えるとベーシックな白いTシャツなんかを合わせたいところですが、あえてトップスに原色を選んだのがポイント。潔く、印象的に。そんな、フラワーアレンジメントと同じ感覚がいきています。このコーディネートを着たいシーンは……旅ですね。旅が自由にできるようになったら、こんなふうにテンションがあがる着こなしがしたいです」

好きなアイテムを貫く

「潔い着こなしが好みなので、季節問わずオールインワンやセットアップが大好き。この夏に向けて、早くもオールインワンを3着、色違いで買ってしまったほど(笑)。オールインワンは常に探していて、お店でもつい目がいってしまいますね。ESCAPERSのラインナップからも迷わずオールインワンを選びました」

「カラフルかモノトーンかのどちらかで、あまりパステルカラーの服を着ることがないのですが、この夏はいつも着ない色に挑戦したくなってこの淡いパステルグリーンのオールインワンに惹かれました。やわらかなきれい色が新鮮ですね。エフォートレスなサイズ感で着心地がいいところと、ベルトの絞り方で変化をつけることができる点も好み。カジュアルな印象になりすぎないよう、ボリュームのあるパールのネックレスをプラスしました」

アクセサリーは重ね付けする

「耳元も首周りも、アクセサリーは重ね付けするのが好きですね。繊細でフェミニンなものよりも、エッジのきいた存在感のあるデザインが好み。今回つけたイヤーカフのうちパール付きの2点は、パールの位置が新鮮。どれもぴたっとフィットして、つけ心地もよかったです。ピアスホールを開けていないのですが、やはりピアスはデザインのバリエーションが豊富で楽しいですよね。今年こそ挑戦したいなと思っています」

「ネックレスを重ね付けする際に、チョーカーなど1点短めのものを入れるのがポイント。全体の印象がバランスよくきまります。今回つけたチェーンネックレス2点は、どちらも存在感があるのに上品さを残したデザインがお気に入り。パールのネックレスは淡水パールとバロックパールを組み合わせた表情豊かなタイプで、コンサバでないところが好みです」

MY BEST ESCAPE

Q: これまでで最高のエスケープ先は?
「コロナ禍の前に行った最後の海外旅行、フランスですね。以前、ひとりで行った際にモン・サン・ミッシェルの眺めに感動して家族にも見せたいと思っていて。ちょうどパリでお仕事があったのでプライベートの旅をくっつけて、主人、息子とパリのほかエクサンプロヴァンス、マルセイユ、ニースなど南仏を回りました。どこを歩いても刺激になって、とても楽しかったです」
Q: エスケープに欠かせないアイテムは?
「NUXEの定番『プロディジュー オイル』。旅先には必ず持って行きます。バニラのような深みのある香りが大好き。旅の記憶と香りがリンクして、後からでも思い出に浸ることができます。髪や体に使うほか、香水代わりにもなって便利です」

PROFILE

宇田陽子さん/フラワーアーティスト、フラワースタイリスト、「logi plants and flowers」オーナー
“ココロニノコルハナ”をコンセプトに、花そのものの強さと、ときにはその毒々しさもストレートに表現するクリエイターとして、空間ディスプレイ、広告撮影、CMなどの装花を幅広く手がける
Instagram: @udayoko